こんにちは。バイリンガルママのソフィアです。前回に引き続き、国際機関に興味のある方向けの記事です。
国際機関で働くのに向いている人の特徴をまとめました。是非参考にして下さいね。
目次
国際機関で働くのに向いている人の特徴
国際機関は当たり前ですが、国際色豊かな職場です。その為、まず以下の特徴が大前提となります。
・海外が好き
・外国人と話すのが好き
・英語が堪能
・外国語が堪能
ただし、これだけでは数ヵ月間~数年間働くことはできても、長期間にわたり国際機関という戦場で生き残るのは難しそうです。
外国育ちなら向いているの?
外国育ちだからといって国際機関勤務が向いているかというとそうでもありません。なぜなら、どの国であっても周囲にいるのは限られた人々だからです。
例えばアメリカを例にとりましょう。住む場所にもよりますが、周囲はアメリカ人です。いわゆるアングロサクソンが多い土地かもしれませんし、ブラック、ヒスパニックやアジア系が多いかもしれません。バックグラウンドは異なりますが、アメリカ在住でアメリカの教育を受けている人が大多数なので、ある程度は共通点があります。更に言うと、例えニューヨークのような多人種が集まる街であっても付き合う人は、実は付き合う人は自分と共通点のある人を選んでいます。
その為、海外生活が長いのは「日本文化以外にも触れている」「日本でのスタンダードが世界のスタンダードでは無いと知っている」「外国語が堪能な可能性が高い」「物をはっきり発言する教育を受けている」などと確かにプラスに作用しますが、それだけでは足りないようです。
国際機関に向いている人の10の特徴
国際機関ではそれこそ全世界から人が集まってきます。育った国も文化も母国語も様々です。そして、職場なので、付き合う人を選ぶことは出来ず気が合わなくても彼らを相手に日々仕事をしていかなくてはいけません。
「毎日が戦いに溢れている」と国際勤務の友人は笑っていましたが、まさにそう。「毎日が戦い」のようなのです。部下にひとつ仕事を依頼するだけでも「これやっておいてね」では済まされないのは、前回の記事でご説明しました(未読の方はこちらの記事をどうぞ>>国連などの国際機関で働きたい方必読。実態を経験者にインタビューしたよ )
そこで国際機関に向いている人の特徴をまとめました。
・毎日刺激的な生活を求めている人
・交渉が好きな人
・ディスカッション好きな人
・人との衝突に寧ろ喜びを覚える人
・人との交渉や衝突でむしろアドレナリンが出る人
・アピール上手の人
・交友関係が広い人
・鈍感力が強めの人
・心臓の強い人
・バイタリティのある人
逆に、安定志向の方は国際機関には全く向いていないですね。
こんな人は要注意
日本文化が嫌で国際機関を目指す人は注意
上記で述べた特徴が当てはまっていましたか。あなたは国際機関で働くのに向いているかもしれませんね。最後に一つだけ注意点です。
国際機関を目指す人の中には「日本社会の日本っぽい部分が好きじゃないから」という理由があるそうです。こちらの記事でも触れましたが(国連などの国際機関で働きたい方必読。実態を経験者にインタビューしたよ )このような文脈で言われる「日本らしさ」とは「忖度をする・根回しをする・社交辞令をいう」などでしょうか。
しかし、これらの点において国際機関は日本以上に日本らしいというのが実情です。
国際機関は世界中の国が働いています。その為、何か物事を進めようとする時に「あ・うんの呼吸」も「暗黙の了解」もありません。全て言葉に出して進めなければ相手に伝わりません。しかし、一般的なイメージの「海外では会議で思ったことをオープンに言っても良い」というのが国際機関では当て嵌まらないのです。世界中の国の意向もありますし、建て前と本音もありますし、各国と各人の思惑が交錯します。その為、根回しはそれこそ十分に裏でしておかないといけないようです。国際機関は営利団体ではないので「利益を上げるという共通の認識も目的」もないので、皆の意識と意見をまとめるのは、日本の会社以上に大変でしょう。
そこの点を理解しないで「国際機関なのだからオープンに何でも発言してよい」と勘違いをしていると、国際機関勤務はまず続かないようです。
国際機関で生き残る日本人でどんな人?
これから記載する内容は国際勤務の友人と私の個人的な見解です。参考にしてください。
国際経験が豊富な人
日本人で長く国際機関で働いている人の特徴は、国際経験が豊かな人。
「英語が使いたい、日本を離れたい、国際色豊かな職場で働きたい」等の理由から国際機関で勤務することは勿論可能です。しかし長期にわたり仕事をしてレギュラーになり生き残れる人となると少し事情が異なってくるようです。
様々な国籍、文化背景を持つ人々と一緒にいるという状況にある程度慣れ親しんでいることが大切です。なぜなら、人間は感情の生き物です。頭と理性では理解していてもどうしても感情が追い付かないことが出てきた時、結局はその事象に慣れ親しんでいるかが肝になってきます。納得しなくても慣れていれば気持ちを何とか処理できるからです。その為、国際経験、異文化経験が豊富な人の方が国際機関では長く働くことが出来るようです。
ちなみにインタビューをした彼の職場である国際機関で長年働いている日本人は、やはり海外育ちだそうです。国籍は日本人だが価値観や考え方が日本人っぽくないそうです。
では、海外育ちではないと生き残れないのかというとそうではありません。海外育ちで無くても国際機関で生き残れている人は少数派ですが勿論いるそうです。ただ、頑張って10年以上働いていてレギュラーになってもある時「ぽきっ」と心が折れてしまう日本人も多いそうです><
海外育ちじゃ無いけど国際機関で働きたい人へ
ここまで読んで「え?じゃ国際機関で働けるのは海外育ちの人だけなの?」と思われた方もいるかもしれませんね。そんな将来有望な後輩諸君へのアドバイスが届いております。
将来国際機関で働きたいという夢を持っていて、幼少期に海外生活の経験がない人は、遅くとも大学時代までに、出来れば高校時代くらいまでには海外生活を経験し「日本文化との違い」を肌で感じておくことをオススメするとのことでした。
英語が堪能
もうひとつの特徴は英語(か、他の語学)が堪能だという点。私も経験がありますが、少し英語が得意という程度では海外では使い物になりません。何故なら海外では日本語が出来ることはプラスに働きますが、英語は出来て当たり前だからです。その為、英語(語学)はネイティブに近ければ近いほどよいと言えます。何故なら、結果的に自分が仕事をしやすく自分が疲れないから。
もし英語が少し出来る程度なら、海外にある日本企業に勤務をするか、日本企業から駐在員として海外に渡る方が向いています。
詳細はこちらの記事に記載しました>>>
まとめ
国際機関で働くのに向いている人の特徴をご紹介しましたが、いかがでしたか。
今回の記事は、国際機関で長期にわたり働き続けることを前提とした記事ですので少し厳しい意見も含めました。何故なら「国際機関を美化して、そこで働くこと自体を夢にしている人が多すぎる」いう友人の意見があったからです。飽くまでも国際機関で働き「何をしたいのか」を考えて欲しいとのこと。
国際機関勤務は短期の仕事を10年こなしてようやくレギュラーになれる厳しい世界です。そのため、雇用は不安定ですし途中でやめる人、首になるの人が多い世界。「その現実を理解した上で、それでも国際機関で働きたい人は是非チャレンジして欲しい。きっと日本では味わうことが出来ないワクワクした時間が待っているよ!」とのことでした^^
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