帰国子女の英語力の維持方法

 

自分の子供が、ネイティブと同じように英語をペラペラと話す姿を見ると親は感動し、同時に誇らしい気持ちになります。

そして、日本に帰国後に何とかこの英語力を維持させたいと強く思いますよね。

しかし、その親の期待とは裏腹に子供達は日本に帰国後、日本の環境と日本語の生活に慣れ親しむにつれ英語をものすごいスピードで忘れていくのです。

特に、小学校低学年までに帰国した子供達且つ数年間だけ外国に滞在していた子供達にこの傾向は顕著に現れます

そこで、当記事では帰国子女の英語力の維持方法についてまとめました。

私自身が小2でアメリカから本帰国後に実践した方法や、実践しなくて後悔した失敗談も織り込みました。

 

英語力の維持方法は帰国子女に限らず英語学習者に共通です。その為、以下の方々にも有効な内容となっております。

・帰国子女ご本人とご家族

・プレやキンダーのインターナショナルスクール卒業後、日本の小学校に進学したお子様

・おうち英語実践者

・交換留学から帰国した学生など

 

帰国子女の英語力の維持方法で大切なこと

英語力を測る際、重視されるのが4技能です。話す、聞く、読む、書く能力ですね。

「日本の英語教育は読み書きに偏りすぎている。日本人が英語を話したり聞く能力(リスニングとスピーキング)が弱いのは日本の英語教育のせいだ」と巷で叫ばれて久しくなりました。その為、日本の英語教育では昨今「話すと聞く」を重視する傾向が見られます。

この「話すと聞く」を重視するという考え方は、未就学児や小学低学年の英語初心者には当てはまりあながち間違ってはいません。

 

しかしながら、帰国子女であればある一定の英語力が既に備わっているので、やはりバランスよくこの4技能を伸ばすことが結果的に英語の維持することに繋がります。

 

英語の4技能全てに通じるのは、とにかく英語に触れ続けることです。英語に触れなくなった瞬間から、今まであった英語のボキャブラリーが日本語のボキャブラリーにとって代わられていきます。そして時間が経過すると英語を忘れることに繋がります。

 

それでは、早速具体的に「帰国子女が英語力を維持する為に何をすればよいか」をご紹介します。

 

リスニング(英語の聞き取り能力)

どんなに小さなお子様でも海外での生活経験があれば、英語を聞き取る能力が備わっています。

まずは、このリスニング能力を落とさないことが大切です。そのためには、先ほども述べたように英語に触れる機会を作る必要があります。

おすすめなのは英語の動画を見ることですね。インターネットの今の時代、Youtubeなど手軽に見られる英語の動画が数多くあります。

お子様のお気に入りの英語番組であれば極端な話、何でもよいのですが、動画を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

1.子供が楽しめるもの

何より、子供が継続的に見ることが重要です。その為、子供が楽しんで見続けられる動画を選びましょう。海外生活の中で見つけたお気に入りのアニメやドラマなどが取っつき易いですね。

 

2.英語字幕が付いている

次に、英語字幕が付いているものがおすすめです。常に英語字幕を付けて動画を見る必要はありません。特にまだ文字が読めないお子様は字幕を邪魔に感じるようです💦

しかしながら、字幕が付いていた方が良い理由があります。

・分からない英単語や表現を聞いたときに字幕を読んで確認可能

・語彙力を伸ばせる

・英語を早く読む力が付く

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3.英語で学べるもの

アニメやドラマ等で英語動画を見る習慣が付いたなら、英語で学べる番組を見せましょう。

そうすることで、新しい英単語や表現の習得に繋がります。また、英語で勉強することで英語での考察力や思考力が磨かれます。

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Audible

動画を見すぎると目に良くないから余り見せたくないご家庭も多いですよね。そんな時は、聴く本のAudibleはいかがですか。

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スピーキング(話す能力)

英語を日常的に話していた人間が英語に触れなくなると英語が出てこなくなります。

海外生活や留学をした人であれば「日常的に使っていた英語の表現の存在は覚えているのにその表現がとっさに出てこない」という経験をしたことがあると思います。

実はこれ母国語でも同じ現象が起きるのです。私も過去7年間3ヶ国に滞在しました。勿論大人になればなるほどその傾向は弱くなるのですが、幼ければ幼いほど、そして日本語の環境から離れれば離れるほど、母国語である日本語が出辛くなりました。

そこで、スピーキング力は、自分の考えを英語で表現する大事な能力です。このスピーキング能力を落とさないことは、英語力の維持に不可欠です。

いくつかの方法をご紹介します。

 

1.家族(特に兄弟)で英語を話す

家族で英語を話すのが一番手軽にスピーキング能力を維持できます。

親御さんがあまり英語が得意でなくても、子供に話しかければそれが呼び水となり子供は英語を話すようになります。

家庭内での英語時間の作り方

1.日常の中で英語時間を決める>>>例えば、夕食の10分間は「今日の出来事」を英語で話す時間を作るなどとルーティン化すると、日常に取り入れやすくなります2.兄弟同士で英語で話す>>>帰国子女の兄弟同士であればこれが可能です。

しかし、家族内では日本語を話したい、何となく気恥ずかしいと感じられる方も多いでしょう。

そこで次の方法をご紹介します。

 

2.現地の(ネイティブ)のお友達とスカイプなどで話す

これは子供がある程度の年齢に達していれば、親が頼まなくても勝手に連絡を取るので邪魔をしなければ良いでしょう。

私の時代は、手紙と国際電話が一般的でしたので手軽に子供が現地の友人と話す手段はありませんでしたが、今のスマホとSNS時代であればそれが可能です。そしてかなり有効です。

しかしお子様がまだ未就学児、小学校低学年だった場合は難しいかもしれません。

 

 

3.帰国子女専用クラブの利用

もし近所に帰国子女のためのクラブやアフタースクールなどがあればそれを利用するのも良いですね。

帰国子女専用クラブは、帰国子女に特化して英語の4技能全てを伸ばすプログラムが組まれているので、安心して預けることが可能です。

お金は一番かかってしまいますが、子供が嫌がらずに楽しんで通学できるのであればとても有効です。

また、帰国子女同士、海外の自由な雰囲気を懐かしがっている気持ちや日本文化に感じる違和感を共有できるので、精神的にも安定するようです。

ただし、当時の私のようにシャイな性格だとあまり楽しめずプレッシャーになるかもしれません><

また、幼少期だと、海外文化と日本文化の間で自分をうまく切り替えられず、結果的に日本の学校文化に馴染めなくなる可能性があります。

当時の様子はこちらの記事でご紹介しています

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そんな場合は、次の方法を考えてみて下さい。

 

4.オンライン英会話スクールを利用する

今はオンラインで何でもできる嬉しい時代です。これを使わない手はありません。

子供向けのオンライン英会話スクールは数多くあります。実は、スピーキングだけでなく4技能全てを伸ばすプログラムを用意しているところが殆どです。

オンラインだと効果が薄くなるのでは?と心配されるお気持ちもよくわかります。私もそうでした💦

しかし実際、体験してみると教室で通うのと同じくらいの効果が期待できます。送迎がないため親の負担がないのも特徴です。

我が家も利用しているグローバルステップアカデミーは都内にインターナショナルスクールを経営する会社のオンライン英会話スクールです。

英語を学ぶのではなく、英語で学ぶことをモットーとしており、英語だけでなく数学・プログラミング・エンジニアリング等のコースがオールイングリッシュで用意されています。

当時オンライン英会話スクールがあれば、自分の英語力はかなり維持出来たのではないかと本気で残念です

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★グローバルステップアカデミーをチェックする>>Global Step Academy

 

 

リーディング(読む能力)

実はこのリーディング(読む能力)はとても大切になってきます。

私が最も後悔したのは実はリーディングをしなかったことです><

 

小2で帰国し、その後もアメリカのホームドラマを中心に動画はよく見ていました。また、英語番組のレコードが当時ありそれをよく聞いていました。その為英語力はゼロにはなりませんでした。

 

それらに加えて当時、英語の本を読んでいれば、もっと英語力を維持するだけでなく伸ばせることが出来たのにな・・と心底思います。

 

英語の本を読む効果

1.英語のボキャブラリーが増える

2.英文の読解力と思考力が伸びる

3.海外文化や海外の考え方に触れていられる

 

つまり英語力の維持だけでなく、英語力を向上させるためには不可欠なのです。

英語力は、基礎を抑えてしまえば、英語の単語力とも言えます。知らない単語は絶対に聞き取れませんし、どんなに簡単な文章でも意味が分からないのです。

それが、読書をすることで全て補えます。

 

特に私のように小学低学年で帰国した子供達は、ネイティブ並みにペラペラと英語は話しますが英単語力が圧倒的に不足しています。

その為、英語力を維持するのも大切ですが、英語の本を読んで英語のボキャブラリーや表現を増やしていかないと、将来大人になって「使える英語力」にはならないのが現実です。

これは外資系企業で日々英語を使っているので、事実だよ! ネイティブのようにペラペラ話せなくても、英語での表現力とコミュニケーション力が大事。

特に小学生低学年で帰国すると、まだ英語を読み始めたばかりの子供が多いでしょう。その為、親が積極的に働き掛けない限り、よっぽどの本好きのお子様ではない限り英語の本を読み続けるのは難しいですので、親のサポートが大切になります。

その為、もしまだ英語が一人で読めないお子様であればフォニックスでしっかりと基礎を作りましょう。

 

フォニックス

フォニックスは簡単に言うと英語の「文字(つづり)」と「発音」を結びつけるためのルールです。

例えばAはアルファベットの名前は「エイ」ですが、単語で使われた場合の発音は「ア」です。また、WHは二つ連なると「ワ」と発音するというようなルールが英語には多数あります。

そのルールを覚えることでネイティブの子供達は英語を徐々に読めるようになるのです。(これは大人にも有効ですよ!)

Youtubeで学ぶ

でphonics songsと検索してみてください。一例はこちらです↓

 

親子で学ぶ

親子でフォニックスを学びたい場合は、こちらの本が人気です。もし親御さんにフォニックスの知識がないのであれば、先生用のガイドブックも一緒に購入して学ぶことをおすすめします。

 

オンライン英会話スクールで学ぶ

オンライン英会話スクールにもフォニックスコースを用意しているところが多いです。

オススメは、先ほどもご紹介したグローバルステップアカデミーとリップルキッズパークです。

どちらもしっかりとしたフォニックスのコースがあるので興味のある方は一度チェックしてみてください。

 

★グローバルステップアカデミーをチェックする>>Global Step Academy

★リップルキッズパークをチェックする>安心の価格、納得のレッスン、子供英会話ならリップルキッズパーク

 

英語絵本

さて、フォニックスでルールを覚えつつ、英語絵本でそれを実践してみましょう。

幼少期のお子様は気に入った絵本を親子で読むのが良いですね。当ブログでも読み聞かせの英語絵本をご紹介しています。

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英語を読む練習

その次のステップとして自分で英文を読めるようになりたいですよね。有名どころは以下の3つでしょうか。

ラズキッズ

Raz Kidsはアメリカの学校でも取り入れられているアプリです。我が家も体験したことがありますが、英語の本を読み聞かせる機能があり、文字の色が変わるので「子供達が音と文字を同時に認識できる」のが特徴です。

日本でも英語教育実践者の間では有名なアプリです。個人で利用すると年間1万円位しますが、共同利用が可能です。ラズキッズ 共同利用などで検索してみてください。年間1500円~3000円で利用できます。

Razkids 公式HP

 

ORT

Oxford Reading Treeも有名ですね。こちらはイギリス英語が学べます。イギリスの現地校でも教材として取り入れられているため、信頼できる教材です。

図書館などにも置いてあるので興味のある方は覗いてみて下さい。

先輩のお子様は、ORTを利用していましたが結局イギリスのボーディングスクールに進学されました。イギリス英語を学びたい人は必須です!

 

英語の書籍

既に小学高学年であれば、かなり難しい本を英語の原書で読めるはずです。例えば、一時はやったハリーポッターは児童書ですが全文をしっかり英語で理解するにはそれなりの英語力が必要となります。

以前ハリーポッターを英語で数冊読みましたが、ストリーが面白いのでどんどん読み進められるのでオススメですよ!

 

もしお子様に「英語の本が読みたいからお小遣い頂戴」と言われたらそこは迷わず買ってあげましょう(笑)週末の外食や服飾費よりずっと有効なお金の使い道です♪

アメリカやイギリスのアマゾンからまとめて購入することも可能ですが、Kindle版もおすすめですね。洋書はKindleの方が安くてすぐにダウンロード出来るので私も利用しています。

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英字新聞

もし、お子様が中高生くらいであれば英字新聞を読むのもおすすめです。これもネットでいくらでも読めますし、コンビニでも購入可能です。

私はあまり時間がないので、週末たまにThe Japan Timesをコンビニで買って読んでいます。英単語レベルは日本の英字新聞ではハイレベルですが、中学生以上の帰国子女であれば問題ないかと思います。

The Japan TimesにはThe New York Timesも付いてくるし、お得なセットです

 

僕はThe Economistを定期購買しているよ

 

※The Economistは格式の高い英語で書かれた経済誌です。英単語もハイレベルなので一度挑戦してみて下さい^^
これが読めれば大学受験の英語に関しては何も心配しなくていいです!

 

英語の本を選ぶポイント

・子供が楽しめる本

・英語で学べる本

・ネイティブの同世代と同じレベルの本

 

余談:私立有名校の帰国子女クラスの例

帰国子女枠で入学できる中高が増えていますね。実は私も「帰国子女と言えば〇〇!」と言われる私立進学校の出身です。(帰国子女クラスでなく普通クラス出身)

その高校の帰国子女クラスの英語授業では「アメリカの大学で使用する教科書」も使います。

海外経験のある方であればご存じと思いますが、アメリカの教科書は5~7cm厚みがあり、とても重い教科書です。

母校の帰国子女高校生たちは、アメリカの大学で使うあの分厚い教科書を日常的に使い、かなり高レベルな授業を受けているようでした。先生は勿論ネイティブ。

英語でのディスカッショやエッセイに始まり、英語でのプレゼンや発表を帰国子女クラス内で数多くこなしています。

彼らの多くは、難関大学に進みます。その後コンサルや国際弁護士になってバリバリ活躍しているようです。(勿論、専業主婦として子育てに勤しむ女子もいます)

この例からわかるように難関校の帰国子女たちも「帰国子女だから英語が出来る」のではなく「帰国子女で且つ絶え間ない努力をしているから」ネイティブ並みの英語力を維持できているのです。

英語を聞いて話しているだけではボキャブラリー(英単語や英語表現)は増えませんし、読解力や考察力は当然磨かれません。

 

※常に、英語での刺激を与えて努力をすることが大切だといういい事例なので、紹介させていただきました(__)

 

 

ライティング(書く力)

英語の4技能のうち最後にご紹介するのがライティングである書く能力です。

イティングは自分の考えを英語で表現するのに大切な能力です。日本語でも話し言葉と書き言葉が異なるように英語でも異なります。

その為、英文を書くことにより自分の単語力が限られておりいつも同じ表現である、稚拙な文章であることに気が付くケースも多いのです。

しかし、個人的にはこれはある程度大人になってからでも伸ばせる能力だと感じます。

他の3技能(聞く、話す、読む)能力が十分ついていれば、あとはライティングのテクニック的なことを学ぶことで補えるので、まずは他の3技能に注力することをおすすめします。

そうはいっても方法がないわけではありません。

ライティング力を伸ばす方法

1.日記を英語で書く

2.手紙やメールを英語で書く

3.レポートやブログを英語で書く

※必ず分からない表現は辞書で調べるなりする癖をつけましょう

また、オンライン英会話でもネイティブの先生などに相談することも可能です。

実は、この英語のライティング能力までしっかり伸ばしたいのであれば、誰か添削してくれる人が必要になってきます。

現地の友人に紹介してもらうのも手ですし、学校のネイティブ講師に添削をお願いすることもできるでしょう。また上述した帰国子女専門クラブなどを利用するのも手ですね。

余談ですが、知人の子供達が帰国子女アカデミーに通っていました。帰国子女でも脱落者が出るほど難しいレベルの授業だそうです。気になる方は一度チェックしてみて下さいね

帰国子女や子供の英語力の維持に大切なのは親の努力

帰国子女を始めとする子供達の英語力の維持に大切なのは、実は親の理解・努力と金銭的援助になります。

確かに努力をするのは子供たち自身です。しかし、子供達の年齢や性格にもよりますが、帰国後にどのような環境に身を置いたかが英語力の維持には影響します。

インターナショナルスクールに通わせる選択肢もありますが、経済的な負担を考えると難しい場合が多いです。

その為、親がどのような環境を子供に整えてあげられるかが帰国子女の英語力の維持には不可欠なのです。

何もインターナショナルスクールに通わせたり、毎年海外のサマースクールに送る必要はありません。

ただ、日本語で見るテレビの時間や、日本語の読書の時間を英語で行うよううまく親が誘導することは大切です。そして全て自分たちでやろうとせず、プロの手を借りるのも重要です。何故なら、自分たちでできることには限りがあるからです💦

子供時代に身に着けた英語力。ますますグローバル化が進むこれからの時代、必ずや子供達の将来の財産になります。是非、色々な手法を試して子供達の英語力の維持をサポートしてあげましょう!

 

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